技術者から航空コンサルタントへ:航空システムコンサルタンツで実現するキャリアアップの全貌

空港業務のコンサルタント記事1

「自分の土木や建築のスキルは、もっと大きなスケールで活かせるのではないか?」
「日々こなす業務の中で、より専門性を高め、社会に大きく貢献できる仕事がしたい」
「地図に残るだけでなく、人々の記憶にも残る仕事に挑戦したい」

現在、建設業界や設計分野で活躍されている技術者の皆様の中には、ご自身のキャリアについて、このような想いを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その想いを実現する舞台として、私たちは「空港」というダイナミックなフィールドをご提案します。

空港は、単なる交通の拠点ではありません。人、モノ、文化が交流する巨大な経済圏であり、国の玄関口としての役割も担う、極めて公共性の高い社会インフラです。
その空港を、構想段階から設計、建設、そして未来の運営まで、一貫して支えるプロフェッショナル。それが、私たち株式会社航空システムコンサルタンツの「航空コンサルタント」です。

この記事では、土木・建築・電気・機械などのバックグラウンドを持つ技術者の皆様が、その専門知識を最大限に活かし、航空コンサルタントとして新たなキャリアを築くための道筋を具体的にお伝えします。

なぜ今、航空コンサルタントが社会から強く求められているのか?

まず初めに、なぜ今、航空コンサルタントという職業の重要性が増しているのか、その背景からご説明します。そこには、社会の大きな変化と、空港がこれから果たすべき新たな役割が関係しています。

航空需要の完全回復と未来への大規模投資

世界を襲ったパンデミックを経て、国内外の人の移動は急速に回復し、航空需要は力強い成長軌道に戻っています。インバウンド観光客の増加や、ビジネス渡航の活発化に伴い、日本の各空港は再び活気を取り戻し、その処理能力の向上が急務となっています。

これに対応するため、全国の空港では滑走路の増設やターミナルビルの拡張、施設の改修といった大規模なプロジェクトが次々と計画・実行されています。
また、建設から数十年が経過した空港インフラも多く、老朽化対策や長寿命化計画は待ったなしの状況です。これらのプロジェクトを計画通り、かつ安全に推進するためには、空港に関する高度な専門知識を持つコンサルタントの存在が不可欠なのです。

空港が直面する「次世代化」という新たな課題

現代の空港に求められる役割は、単に多くの旅客や貨物を効率的に捌くことだけではありません。社会全体の持続可能性や利便性向上に貢献するため、空港自身が大きな変革を迫られています。

空港のDX(デジタルトランスフォーメーション)

顔認証による搭乗手続きの自動化、AIを活用した需要予測による効率的なゲート運用、ドローンによる施設点検など、最新テクノロジーを導入し、利用者の利便性と安全性を飛躍的に向上させる「スマートエアポート」の実現が求められています。

空港のGX(グリーントランスフォーメーション)

持続可能な社会の実現に向け、空港も脱炭素化への取り組みが不可欠です。再生可能エネルギーの導入、航空機の電動化(eVTOLなど)を見据えたインフラ整備、施設全体の省エネルギー化など、「エコエアポート」への転換は世界的な潮流となっています。

強靭化と防災・BCP対策

地震や台風といった自然災害が多発する日本において、空港は災害時の緊急輸送や復旧活動の拠点となる重要な役割を担います。そのため、あらゆる事態を想定した施設の強靭化や、事業継続計画(BCP)の策定が極めて重要です。

こうした複雑で多岐にわたる課題を解決し、次世代の空港を創造するためには、土木、建築、電気、機械といった個別の専門知識に加え、それらを統合し、空港全体の最適解を導き出すコンサルティング能力が不可欠です。
当社が現在行っている空港業務のコンサルタント募集の背景には、こうした社会的な要請の高まりがあるのです。

 

航空コンサルタントとは? - 技術者の経験が最大限に活きる専門領域

「航空コンサルタント」と聞いても、具体的な仕事内容をイメージできる方は少ないかもしれません。ここでは、その業務内容と、なぜ皆様が持つ技術者としての経験がこの分野で輝くのかを詳しく解説します。

どんな仕事をするのか?プロジェクトの壮大な全体像

空港建設は、非常に長期間にわたる壮大なプロジェクトです。航空コンサルタントは、その構想から完成、そしてその後の維持管理まで、あらゆるフェーズに深く関与します。

・構想・計画フェーズ
「この国に新しい国際空港を建設する」「既存の空港の処理能力を2倍にする」といった壮大な構想からプロジェクトは始まります。私たちは、航空需要の予測、建設候補地の選定、環境への影響評価(アセスメント)、事業費の算定、採算性の分析などを行い、プロジェクトの実現可能性を検証し、最適な基本計画を策定します。

・設計フェーズ
基本計画に基づき、空港を構成する様々な施設の具体的な設計を行います。滑走路や誘導路といった土木構造物、旅客ターミナルビルや管制塔といった建築物、航空灯火や受変電設備といった電気設備、空調や給排水設備といった機械設備など、その対象は多岐にわたります。技術者としての専門知識が最も活かされるフェーズです。

・施工監理フェーズ
設計図通りに工事が進んでいるか、品質や安全、工程、コストが適切に管理されているかを、発注者の代理人としてチェック・指導します。現場で発生する様々な課題を解決し、プロジェクトを成功に導く重要な役割です。

・維持管理・運営フェーズ
完成した空港が、長期にわたってその機能を維持し続けられるよう、施設の点検や評価、補修計画の策定を行います。また、空港全体の効率的な運営方法や、将来の機能向上に関するコンサルティングも手掛けます。

株式会社航空システムコンサルタンツならではの強み

数あるコンサルタント会社の中で、なぜ航空システムコンサルタンツが選ばれるのか。そこには、他社にはない明確な強みがあります。

国内随一の「空港専門」総合コンサルタント

私たちの最大の特徴は、その名の通り「空港」に特化した専門家集団であることです。道路やダム、港湾など、様々な社会インフラを手掛けるゼネラルな建設コンサルタントとは一線を画し、私たちは創業以来、そのリソースを空港分野に集中させてきました。これにより蓄積された知見とノウハウの深さは、他社の追随を許しません。

航空業界との深い連携と信頼性

私たちは航空会社をはじめとする航空業界のパートナーと深い連携を持っています。航空会社の視点を深く理解し、空港の利用者と運営者の双方にとって最適なソリューションを提供できることが強みです。安定した経営基盤は、社員が長期的な視点で安心してキャリアを築ける環境に繋がっています。

国内外を舞台にした豊富なプロジェクト実績

羽田、成田、関西といった日本の主要国際空港はもちろん、北は北海道から南は沖縄まで、国内のほぼすべての空港プロジェクトに携わってきました。その実績は国内に留まらず、アジア、中東、アフリカ、中南米など、世界中の発展途上国における空港整備プロジェクトにも数多く参画。グローバルな舞台で活躍するチャンスが豊富にあります。

【分野別】あなたの経験が活きる具体的な業務内容

当社の「空港業務 コンサルタント 募集」では、多様なバックグラウンドを持つ技術者を求めています。あなたの経験が、当社でどのように活かせるのか、以下の表でご確認ください。

専門分野 活かせる経験・スキル 当社での主な業務内容
土木 道路、造成、ダム、河川、港湾などの計画・設計経験、施工管理経験、測量、地質調査の知識 滑走路、誘導路、エプロン(駐機場)の計画・設計、地盤改良設計、排水施設計画、施工監理
建築(意匠・構造・設備) 大規模施設(商業施設、オフィスビル、工場等)の意匠設計、構造設計、設備設計(空調・衛生・電気)経験 旅客ターミナルビル、貨物ビル、管制塔、格納庫などの基本設計・実施設計、耐震診断・補強設計
電気・通信 受変電設備、自家発電設備、情報通信システム、監視カメラ、セキュリティシステムの設計・施工管理経験 航空灯火(進入灯、滑走路灯等)、空港受変電設備、通信・ITインフラの計画・設計、施工監理
機械 大規模施設の空調・換気・給排水・消火設備の設計・施工管理経験、プラント設備の知識 空港施設の空調・給排水衛生設備の計画・設計、航空機燃料供給設備(ハイドラントシステム)の設計

※上記は一例です。この他の分野の技術者の方も広く歓迎しています。

 

技術者から航空コンサルタントへ - 航空システムコンサルタンツが実現するキャリアアップ

航空システムコンサルタンツでは、異分野から転職してきた多くの技術者が、航空コンサルタントのプロフェッショナルとして第一線で活躍しています。それを可能にするのが、充実した教育制度と、明確なキャリアパス、そして安心して働ける環境です。

未経験からプロフェッショナルへ導く万全の教育・研修制度

「空港に関する専門知識がない」という不安をお持ちの方もご安心ください。当社では、体系的な教育プログラムで、あなたの成長を力強くバックアップします。

入社後の導入研修

入社後はまず、空港の機能や役割、関連法規、航空業界の動向など、航空コンサルタントとして必要な基礎知識を座学で集中的に学びます。ここで、技術者としての知識を空港というフィールドに最適化させていきます。

OJTによる実践的なスキル習得

配属後は、経験豊富な先輩社員がトレーナーとして付き、実際のプロジェクトに参加しながら業務を覚えていきます(OJT:On-the-Job Training)。小規模な調査や設計からスタートし、徐々に難易度の高い業務に挑戦。実践を通して、生きた知識とスキルを着実に身につけることができます。

国家資格「技術士」取得の強力な支援制度

コンサルタントとしてキャリアを築く上で、技術士(建設部門など)の資格は非常に重要です。当社では、資格取得を全面的に奨励しており、受験対策講座の費用補助や、合格一時金の支給、社内模擬試験の実施など、手厚い支援体制を整えています。多くの社員がこの制度を活用し、難関資格を突破しています。

世界を舞台に活躍できるキャリアパスの具体例

当社では、一人ひとりの志向や適性に応じた多様なキャリアパスを描くことが可能です。

・入社~5年目:スペシャリストとしての基礎を固める
まずは担当者として、自身の専門分野における調査、計画、設計業務に深く携わります。先輩の指導のもと、複数のプロジェクトを経験し、航空コンサルタントとしての基礎体力と専門性を徹底的に磨き上げます。

・6年目~15年目:プロジェクトを牽引するリーダーへ
チームリーダーやプロジェクト担当主幹として、小~中規模のプロジェクト全体を管理する役割を担います。専門分野だけでなく、関連する他分野の知識も習得し、顧客との折衝やチームマネジメントのスキルを高めていきます。国内だけでなく、海外プロジェクトに参加する機会も増えてきます。

・16年目以降:業界をリードするマネージャー・トップコンサルタントへ
大規模プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャーや、特定分野の第一人者として後進の指導にあたる技術専門職など、これまでの経験を活かしてキャリアの頂点を目指します。海外事務所の責任者として、グローバルなビジネスの最前線で活躍する道も開かれています。

数字で見る航空システムコンサルタンツの働きやすさ

高い専門性が求められる仕事だからこそ、社員が心身ともに健康で、長期的に安心して働ける環境が不可欠だと私たちは考えています。ワークライフバランスを重視した制度を整えています。

■年間休日:124日(2024年度実績)
■月平均所定外労働時間:約25時間(全社平均)
■有給休暇取得率:75%以上
■福利厚生:各種社会保険完備、退職金制度、財形貯蓄、住宅手当、家族手当、独身寮・社宅制度など

私たちは、社員一人ひとりがプロフェッショナルとして成長することと、充実した私生活を送ることを両立できる環境を提供します。

 

キャリアチェンジ・ストーリー:異分野から航空・空港コンサルティング業界へ

実際に異分野からこの業界に転職し、現在第一線で活躍している方々の声をご紹介します。彼らがなぜこの業界を選び、どんなやりがいを感じているのか。あなたの未来の姿がここにあるかもしれません。

CASE 1:建設コンサルタント(道路部門)から転職(32歳・土木職)

転職のきっかけは「専門性への渇望」

前職では道路の計画・設計に携わっていました。社会インフラを支えるやりがいはありましたが、数年経つうちに、よりニッチで深い専門性を身につけたいという想いが強くなりました。そんな時、空港関連のコンサルタントという仕事を知り、「空港」という他に類を見ない専門分野に強く惹かれました。

現在の仕事の面白さ

現在は、地方空港の滑走路改良プロジェクトに携わっています。道路設計の経験は活かせますが、航空機が安全に離着陸するための特殊な基準や、空港特有の制限(運用しながら工事を行うなど)は、毎日が新しい発見の連続です。土木だけでなく、電気や建築のチームと緊密に連携しながら、一つの巨大なシステムを創り上げていく過程は、前職では味わえなかったダイナミックな面白さがあります。

今後の目標

まずは現在のプロジェクトを成功させ、一人前の空港土木技術者として認められることが目標です。将来的には、海外の空港プロジェクトにも挑戦し、日本の高い技術力を世界に示せるようなコンサルタントになりたいです。

CASE 2:建築設計事務所から転職(35歳・建築職)

「機能美の究極」を求めて空港の世界へ

以前は商業施設やオフィスの意匠設計を担当していました。デザイン性を追求する仕事にやりがいを感じていましたが、一方で、何十年、何百年と使われ続ける社会的な意義の大きな建築物に携わりたいという気持ちがありました。多くの人が行き交い、国の顔ともなる「空港ターミナルビル」は、私にとって機能美の究極形。その設計に専門的に関われる航空システムコンサルタンツは、まさに理想の環境でした。

チームで創り上げる達成感

現在、国際線ターミナルの増築プロジェクトで、旅客動線計画や各種施設のレイアウト設計を担当しています。建築的な美しさはもちろん、ユニバーサルデザイン、セキュリティ、万一の際の避難計画など、考慮すべき要素が非常に多く、その複雑さに日々奮闘しています。多様な専門家と議論を重ね、最適な答えを導き出せた時の達成感は格別です。自分の設計が、世界中の人々の快適で安全な旅を支える。これ以上のやりがいはありません。

 

「空港業務 コンサルタント 募集」に関するQ&A

最後に、応募を検討されている皆様からよくいただくご質問にお答えします。

Q. 航空や空港に関する専門知識は応募時に必須ですか?

A. 必須ではありません。入社後に学ぶ意欲があれば、現時点での知識は問いません。実際、在籍する社員の多くは、建設コンサルタント、設計事務所、ゼネコン、メーカーなど、様々な業界の出身者です。あなたの持つ土木や建築などの専門知識を、空港というフィールドでどう活かすか、という視点が重要です。入社後の研修で必要な知識はしっかりお教えします。

Q. 英語力はどの程度必要ですか?

A. 国内プロジェクトが中心となるため、現時点で高い英語力は必須ではありません。しかし、海外プロジェクトへの参加や、海外の最新技術・基準を調査する機会も多いため、英語力を高める意欲のある方は歓迎します。社内には語学研修の支援制度もあり、スキルアップが可能です。

Q. 転勤や海外勤務の頻度はどのくらいですか?

A. 本社(東京)を拠点とすることが基本ですが、プロジェクトの規模や内容によっては、国内の事業所や、プロジェクトサイトへ数ヶ月から数年の長期出張となる場合があります。海外勤務は、本人の希望と適性を考慮の上で決定されます。多様な経験を積むチャンスと捉えていただければと思います。

Q. 選考プロセスについて教えてください。

A. 書類選考の後、複数回の面接(通常2~3回)と適性検査を実施します。面接では、これまでのご経験や専門知識に加え、コミュニケーション能力や問題解決能力、そして何よりも「空港」という仕事にかける情熱や意欲を重視しています。あなたの想いをぜひお聞かせください。


株式会社航空システムコンサルタンツでは、空港という社会貢献性の高い舞台で、ご自身の専門性をさらに高めたいと考える経験者、そして新たな挑戦に意欲を燃やす未経験者の双方を対象とした空港業務コンサルタントの募集を行っています。地図と記憶に残る仕事を、私たちと一緒に創りませんか。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ採用ページよりお気軽にお問い合わせください。

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